こんにちは!元現金化業者のシロクマです!
今日のテーマは「auPAYの1.7億円分のポイント詐取事件について」。
「auPAY」を使って架空取引を行い、1億7,000万円分のポイントを騙し取るという事件が起きた。
そんなのどう考えたってバレるに決まってるのに何を考えているんだろうな。
何ともせこい事件だが、この首謀者は過去にも詐欺事件を起こしているらしい。
何とも許しがたいことにこの一連の事件が、クレジットカード現金化業界にも影響を与える可能性があるというのだ!
元現金化業者であり、クレジットカード現金化の現役ヘビーユーザーである俺としては何ともほっとけない話だ。
というわけで今回はこの「auPAYの1.7億円分のポイント詐取事件」について詳しく調べてみようと思う。
もし本当にクレジットカード現金化業界に影響があるなら、何か対策も考えていかないといけないからな!
- auPAYの1.7億円分のポイント詐取事件の概要
- auPAYの1.7億円分のポイント詐取事件が与える影響
- クレジットカード現金化で危険な目に合わないためにはどうするべきか
auPAYポイント1.7億円詐取事件とは
この事件は、KDDIのキャッシュレス決済「auPAY」を使って架空取引を何度も行い、1億7,000万円分のポイントを騙し取ったという事件だ。
1億7000万円というのはかなりの額だから大型組織による犯行なのだろうか?
事件が起きたのは、2020年3月~2022年10月ころ。
世の中はコロナ騒ぎの真っ只中だ!
そんな中に紛れて、非常に卑劣な詐欺行為を行っていたわけだからなんとも許しがたい事件だよな。
なぜこんな詐欺が成立してしまったのか、また、どのような手口だったのか気になるところだよな。
まずはこの事件のいきさつや詳細などを調査してみよう。
首謀者はSNSで仲間を集めた
この事件の首謀者は東京都墨田区在住の男・南元貴容疑者だ。
まず、南元貴容疑者はSNSを利用し「ポイ活仲間を募集している」という名目で共犯者を集めだした。
ポイントサイトを経由して商品などを購入したり、契約をしたりすることでポイントやキャッシュバックを受け取ること。
主婦のお小遣い稼ぎなどにも人気。
投資の口座開設や保険の契約などは、キャッシュバックが数万円などの高額になることもある。
ポイントサイトの一例「モッピー」
このポイ活の名を悪用して実際に集められた共犯者は約100人にも及ぶと言われている。
ただし、この「ポイ活仲間」として集められた100人は、自分が犯罪行為を行っているという自覚はなかった可能性もあるんだ。
いわゆる、闇バイト・裏バイトの類と同じ流れだよな。
共犯者にはauPAYのアカウントを作らせた
では、いったい南元貴容疑者はこの多数の共犯者をいったいどのようなことに利用しようとしていたのだろうか?
南元貴容疑者は、まず集めた共犯者にauPAYのアカウントを複数作らせた。
その数、なんと約4,000アカウント。
100人で4,000アカウントだとすれば、単純計算でも1人40アカウントを作っていたことになる。
この時点で、どう考えたってauPAY側に目をつけられそうなもんだけどなぁ。
この大量に作ったアカウントで南元貴容疑者が何をしようとしたのかを調査していこう。
南元貴容疑者は共犯者たちに、auPAYアカウントを使って自身の古物販売会社の商品を購入させた。
共犯者たちは南元貴容疑者の会社から商品を実際に購入するわけではなく、すべて架空の購入だった。
つまり、商品は存在せず、購入金額は南元貴容疑者から返金される。
一見、意味の分からない行動だが、これが実は今回の事件の大きなポイントとなっている。
auPAYのポイント付与システムを悪用した
では、いったい南元貴容疑者はどのようにして不正にポイントをだまし取ったのだろうか。
ここからauPAYのシステムを利用した詐欺の仕組みが明らかになるぞ。
実は、auPAYにはこんなサービスがあった。
利用者に対し、Pontaポイント(株式会社ロイヤリティマーケティングが提供する1ポイント=1円で利用可能なポイント)を決済金額の0.5%分付与するというサービス。
このサービスを悪用し、Pontaポイントを不正に得ていたわけだな。
とはいえ、加盟店はauPAYはタダで使えるわけではない。
当然、auPAY側も儲けが必要だからな。
加盟店は決済金額に対して、2.6%の手数料を支払う必要がある。
そうなると、2.6%-0.5%となるので、実質2.1%の手数料を南元貴容疑者は支払う必要が出てきてしまうよな。
なんと、コロナ禍だったこともあり、auPAYは手数料を無料にしたり、ポイントバックを5.5%に引き上げるキャンペーンを行っていた。
つまり、南元貴容疑者はこのようなキャンペーンが実施されるタイミングのみを狙って不正取引を繰り返したわけだ。
ちなみに、共犯者には購入金額の0.5%を報酬として渡していたらしいぞ。
犯罪防止のために詳しい手口は明らかにされてはいないが…共犯者たちはそんな怪しい話をおかしいと思わなかったのか不思議だよな。
ただ、実際に振り込まれるわけだから「新しいタイプの投資」とでも言って騙していたのかもしれないな。
南元貴容疑者の働いた詐欺の流れは例えばこういうことであったはずだ。
- 共犯者をSNSで集める
- auPAYアカウントを作らせる
- auPAYのポイント付与が5.5%になるキャンペーンなどを待つ
- 自身の会社の架空商品をauPAYで100万円分購入手続きさせる
- auPAYに決済情報を送る
- 決済金額に応じたPONTAポイント55,000円が共犯者に付与される
- 南元貴容疑者から95万円(購入金額の全額から取り分を引いたもの)が返金される
- 共犯者の手に入るのは55,000ポイント+返金された現金50,000円(5,000円分のプラス)
- 残りの50,000円-決済手数料26,000円=24,000円の現金を南元貴容疑者が不正入手
このような不正行為をなんと、約16万7千回、決済金額にして約276億円分繰り返していたというのだ!
100人ほどでこの回数をこなしたのだから、恐ろしい話だ。
しかしどれだけ巧妙なのかと思えば、なんとも稚拙な、誰がどう考えたってバレるだろうという方法だった…。
こういった悪事を働くやつの中には、海外に逃げてしまうやつも多いんだよな。
しかし、南元貴容疑者それをすることもなく、ただひたすらにその錬金術に夢中になっていたわけだ。
そして当然、同一店舗でこのような決済が続けば怪しまれ、南元貴容疑者の不正は白日のもとにさらされることになったワケだ。
首謀者の男は以前にも詐欺の過去がある
なんと驚いたことに、この南元貴容疑者は同じ年2023年の2月に東京国税庁から告発されている。
告発された理由は、不正に消費税の還付を受け取ろうとした為だ。
これの手口も、
南元貴容疑者の会社からパワーストーンを仕入れたという架空の還付申告書を共犯者に作成し、不正に消費税還付金を受け取らせ、分け前をもらおうとした。
という、あまりにもおそまつな犯行手口だ。
これが行われたのが2021年ころとのことなので、auPAYの詐欺を働いている真っ最中だ。
おそらくauPAYの不正付与詐欺がバレていないと思い込み調子に乗ってしまったんんだろう。
ちなみに、この1件は未遂に終わっている。
しかし結果的には、この件が告発されたことでauPAYの件についても足がついたのではないだろうか。
クレジットカードや後払いアプリの現金化に対する影響
さて、この事件がクレジットカードや後払いアプリの現金化に与える影響というのを俺はちょっと懸念しているんだ。
一見、まったく関係なさそうにも思えるが元現金化業者の俺からすると実はちょっと気になる点があるんだ。
現金化業者が規制される懸念
今回の事件では、「架空の買い物」という方法で南元貴容疑者が不正行為を行ったことがその理由だ。
俺の懸念を説明しよう。
クレジットカード等の現金化には以下のような方法が取られることが多い。
-
- 現金化業者の指定した商品を購入し、即座に業者が売払ったことで得た現金を受け取る買い取り方式
- 現金化業者が売っている商品を購入し、その御礼のキャッシュバックとして現金を受け取るキャッシュバック方式
どちらも違法行為ではないが、「架空の買い物」とみなされ規制されてしまう可能性があるということだ。
そうなってくると今のように気軽に現金化ができなくなってしまう…。
他にも、前述した「消費税還付金不正申告詐欺未遂」でつかわれた「パワーストーン」という商品。
この商品は、クレジットカードなどの現金化の際、よく購入する商品に指定されることが多い。
「パワーストーン」を扱っている業者は怪しいと見られ、こちらも規制や目をつけられる可能性が高くなる可能性がある。
事実、パワーストーンを扱う現金化業者はあやしいところが多いという情報ももらっている
今回の事件は、クレジットカードや後払いアプリの現金化とはまったく関係がない。
しかし、以上のような理由から、俺は現金化業界に対して規制が厳しくなる可能性を懸念しているんだ。
何しろ、クレジットカードの現金化がしづらくなって一番困るのは、他でもないこの俺なんだ…。
安全なクレジットカード現金化業者
上記のようなパワーストーンなどの取り扱いのない安全な業者をここで紹介しておこう。
このブログでも紹介しているが、会社としての信頼性が薄い怪しい業者も少なくない。
みなさんならご存知のようにクレジットカード現金化業者を名乗っているところは本当に多いからな
後払いアプリの現金化ならエニタイムが超オススメだ。
なにしろほとんどの後払いアプリをカバーしているんだ。
もちろん、変なものを購入させられたりすることはないし、わからないことにはしっかりと電話でも丁寧に対応してくれる。
とにかく詐欺師とは違って信頼できる業者だ。
まとめ
今回はauPAYの1.7億円分のポイント詐取事件について徹底的に調査した。
首謀者の悪質な行為には本当に呆れるよな。
なにしろ、普通に現金化したい俺たちにまで悪影響が及びそうなのは本当に勘弁してほしい。
先程、紹介したようなちゃんとした業者を選んでさえいれば困ったことにはならないだろう。
しかし、今回の100人の共犯者がそうだったように、気付かないうちに詐欺の片棒を担がされている可能性もある。
現金化をしただけだと思ったら、実は自分が詐欺を働いていたなんて可能性もゼロではない。
そうならないためにも、みんなにはとにかく現金化業者選びはめちゃくちゃ慎重に行ってほしい!!
なんにしろ、今回の事件が与える影響については、動向を見守っていくしかなさそうだ。